SOLUTION
アナログ・デバイセズ、無線設計者の製品開発時間を短縮するリファレンス・デザイン・プラットフォームを発表
2023.2.28 4:53 pm
アナログ・デバイセズは、無線システム設計者のリスク削減や製品開発時間短縮を可能にする、全機能内蔵型のオープン無線ユニット(O-RU)リファレンス・デザイン・プラットフォームを発表しました。このプラットフォームは光通信フロントホールから無線周波数(RF)までの完全なソリューションで、マクロ・セルやスモール・セル無線ユニット(RU)向けにハードウェアとソフトウェアのカスタマイズが可能です。このプラットフォームは高度な4Gおよび5G RUの要件を満たす業界トップクラスの技術を活用し、マルチ・バンド・アプリケーションを含むすべてのサブ6GHz帯域や電力バリエーションに対応します。
O-RU開発のスケジュールが厳しさを増し、通信事業者の要件がより厳しく、複雑化する中で、RUの開発リソースが不足しています。必要なリソースを包括的に備えた完全なRUソリューションを活用することによって、設計者は革新部分の開発に専念でき、企業はより多くのRU設計の機会獲得に向けて競争力を高めることができます。
ADRV904x-RD O-RUリファレンス・デザイン・プラットフォームは、現場で実証されたデジタル・プリディストーション(DPD)を含む高度なデジタル・フロントエンド(DFE)を備えたアナログ・デバイセズの第5世代8T8R RadioVerse® SoCを搭載しています。アナログ・デバイセズのフル機能を内蔵した商用O-RAN 7.2a IPスタックが、IntelのAgilex 7 FシリーズFPGA上に実装され、優れたワット当りの性能を実現しています。このプラットフォームは、Intel FlexRanサーバー・ハードウェア上で動作するRadisys® Layer 2/3ソフトウェアを使って8T8Rマクロ配備のシナリオ用にテストされています。
アナログ・デバイセズの通信およびクラウド製品事業部のマーケティング、システム&テクノロジー担当バイスプレジデントであるジョー・バリー(Joe Barry)は、次のように述べています。
「先進的なRU設計を完成させるためには膨大な設計リソースが必要になります。アナログ・デバイセズは、IntelおよびRadisysとともに、実証済みの相互運用性を備えた完全なRU設計プラットフォームを提供することによって、より堅牢なO-RANエコシステムを実現します。Intel、Radisysと協力してOpen RANの可能性を広げられることを嬉しく思います。」
Intelのネットワーク製品事業部門VP兼GMであるマイク・フィットン(Mike Fitton)氏は、次のように述べています。
「無線市場において、お客様は、今日ダイナミックに変わる規格に適合した最先端のシステムを構築する能力を必要としています。アナログ・デバイセズのADRV904x-RD O-RUは、この目標を達成する上で、当社の高性能Agilex 7 FシリーズFPGAを補完します。当社の広範な半導体ポートフォリオと、DFEを備えたアナログ・デバイセズの第5世代8T8R RadioVerse SoCの組み合わせによって、お客様は差別化のための機能セットを備えた幅広いアプリケーションに対応できます。」
Radisysのソフトウェアおよびサービス担当SVP兼ジェネラル・マネージャーであるミュニッシュ・カハブラ氏は、次のように述べています。
「RadisysはIntelおよびアナログ・デバイセズとの協業を通じて、当社のリリース17に準拠した受賞歴のあるConnect RAN 5Gソフトウェアを提供できることを嬉しく思います。この先進的オープン無線設計による統合の容易さと性能ベンチマークは、Open RANの新たな可能性への重要な一歩です。」
O-RU無線プラットフォーム
https://www.analog.com/jp/applications/technology/sdr-radioverse-pavilion-home/o-ru-radio-platform.html
アナログ・デバイセズ
https://www.analog.com/jp