オンセミのシリコンカーバイド技術がBMWグループの次世代電気自動車に搭載

長期供給契約によりBMWグループの今後の電気ドライブトレインにオンセミのEliteSiCダイが搭載され、電気自動車（EV）の航続距離延長をサポート

インテリジェントなパワーおよびセンシング技術のリーディング・サプライヤである
オンセミ（onsemi、本社 米国アリゾナ州スコッツデール）は、ドイツの高級車メーカBMW AG（BMW）との間で、400V DCバス用電気ドライブトレインにオンセミのEliteSiC技術を採用する長期供給契約（LTSA）を締結したことを発表しました。オンセミの最新EliteSiC 750V M3ダイは、数百kWの電力を供給するフルブリッジパワーモジュールに使用されます。
　　　　　
電気ドライブトレインの開発と統合における両社の戦略的協業により、オンセミは最適化されたサイズやレイアウト、高性能、高信頼性など、差別化を図った特定用途向けダイソリューションを提供することが可能になりました。電気的特性および機械的特性の向上により、システムレベルで最高の性能を発揮しながら、高効率と低全損失を実現します。
　　　　　　
オンセミのパワー・ソリューション・グループのアドバンストパワー・ディビジョンで、シニア・バイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャを務めるアシフ・ジャクワニ（Asif Jakwani）は、次のように述べています。
「EVの購入時に特に重視されるのは最大航続距離であり、BMWのすべての電気自動車で、最適な性能を実現するオンセミのシステムアプローチが、高い競争優位性を提供します。加えて、オンセミの堅牢な垂直統合型シリコンカーバイド（SiC）サプライチェーンの全生産工程を絶えず増強することによって、BMWのプレミアムEVの急激な需要増加にも対応できます」
　　　　　　
オンセミは、数十年にわたって蓄積してきた車載アプリケーション向けパワーコンポーネントの製造に関する専門知識を生かして、差別化されたインテリジェントパワー技術を開発し、業界をリードする電動ドライブトレインソリューションを提供します。この技術には、卓越したパッケージング技術や、EV向けアプリケーションに求められる最高レベルの信頼性を実現する全電圧におけるプレーナ構造からトレンチセル構造への進化が含まれます。
　　　　　　　
EliteSiC詳細
https://www.onsemi.jp/products