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ユーブロックスがデュアルバンドWi-Fi 6、Bluetooth LE、Threadを搭載した初のトライラジオ・スタンドアロン・モジュールを発表
2023.3.14 8:40 pm
スイスのu-blox AG(日本法人:ユーブロックスジャパン株式会社、東京港区)は、デュアルバンドWi-Fi 6、Bluetooth® LE(Low Energy)5.3、Threadを搭載し、Matterにも対応する、初の小型スタンドアロンWi-Fiモジュールであるu blox IRIS-W1を発表しました。IRIS-W1は4つのバリエーションで提供され、ユーザーはさまざまなアンテナやソフトウェア環境から選択することが可能です。
このモジュールは、産業オートメーション、医療機器、EV充電、スマート・ビルディングとスマート・ホーム(インテリジェント家電など)、アフターマーケット・テレマティクス、産業用電動工具など、さまざまなセグメントにおいて、強力な味方となります。このモジュールのデュアルバンドWi-Fi 6は、最新のWi-Fi技術を求めているセグメントに十分に対応します。データの混雑緩和や電力効率の向上など、産業市場にとって大きなメリットになります。また、Thread、Wi-Fi、イーサネットを介したMatterのサポートにより、今後の市場拡大が予測されるインテリジェント・ビルディングとスマート・ホームに不可欠なテクノロジーを提供します。
NXP RW612チップセットを搭載したユーブロックス初のデュアルバンドWi-Fi 6スタンドアロン・モジュールは、新境地を切り開いていきます。Wi-Fi 6は、IoTデバイスにとって明らかな改良点となる、消費電力の削減、ネットワークの効率化、対応クライアント数の増加を実現します。また、このモジュールでは、Wi-Fiチャネルの周波数帯を2.4GHzと5GHzから選択することもできます。主なメリットとしては、ネットワークの可用性とスループットの向上、密集した環境でのデータ混雑の軽減、ネットワーク導入コストの低減などが挙げられます。さらに、バッテリ駆動型デバイスと互換性のある設計になっています。
強力なArm® Cortex®-M33 MCUを搭載しているため、外部処理ユニットを必要とせず、設計コストの削減と省スペース設計が可能となります。内蔵のRAMとフラッシュ・メモリにより、その処理能力を活用した高度なアプリケーションの実現も可能です。また、幅広い周辺機器とのインターフェイスにより、設計者にとっての選択肢も広がります。NXP EdgeLockとArm® TrustZone®を搭載したこの新型トライラジオ・モジュールは、信頼性の高い認証、機密性、データ完全性を備えたセキュアな最終製品の実装を可能にします。機密データを保護し、製品への不正アクセスを防御するIRIS-W1は、高いセキュリティが要求されるアプリケーションに最適です。
このトライラジオ・スタンドアロン・モジュールは、Wi-FiとBluetoothに加え、Thread(およびMatter)をサポートします。複数の無線技術と強力なMCUを統合して併存させることで、3つの無線を利用でき、幅広いユースケースに適応します。このトライラジオ機能により、無線干渉の低減、部品点数(BoM)の削減、容易な統合設計を期待できます。
「弊社は、ワイヤレス通信のパイオニア企業として、IoTエンジニアの要求への答えを常に模索しています。この新しいWi-Fi 6モジュールにより、今ある可能性を高め、未開拓の市場セグメントに乗り出すことは確実です」と、ユーブロックスのシニア・プロダクト・マネージャー、Erik Carlbergは述べています。
ユーブロックス
www.u-blox.com