NXPが生産性を高める新時代のMCUXpressoによりデベロッパー・エクスペリエンスを向上

次世代MCUXpressoツールセットは、オープンソース・プロジェクトの利用を可能にする全く新しい統合開発環境（IDE）と専門ミドルウェアへの容易なアクセス、NXPの広範なMCU製品間でコードの再利用を可能にするハードウェア抽象化などの機能を追加し複雑な組み込みアプリケーション向けのソフトウェア開発を効率化

NXP Semiconductorsは拡張性、操作性、移植性を向上させる新しいツールとリソースを備え、複雑な組み込みアプリケーションの容易かつ迅速な開発を可能にする新しいMCUXpressoツールセットを発表しました。新しいMCUXpressoツールセットは既存の機能に加えて、MicrosoftのVisual Studio Code（VS Code）用にカスタムビルドしたMCUXpresso拡張機能、コード再利用のためのオープンソースをベースとしたハードウェア抽象化機能、Open-CMSIS-Packの活用による効率化されたパートナー・コードの提供、そしてNXPのアプリケーション・ソフトウェアとドキュメントに簡単かつインタラクティブにアクセス可能な新しいApplication Launch Padなどを特長とする新しいIDEを搭載しています。
　　　　　　
デベロッパー・エクスペリエンス（開発者体験）は効率的で迅速かつ革新的な製品開発の基礎となります。各プロジェクトに最適なソフトウェアとツールを選べる柔軟性があることは、未経験の開発者にとっても熟練の開発者にとっても、メリットになります。迅速な開発と市場投入をサポートするオープンソース・コミュニティへの投資と、NXPパートナーが自社の専門ソフトウェアを開発者に提供する際のハードルを下げることで、NXPの新しいMCUXpressoツールセットはソフトウェア開発者に迅速なイノベーションに必要とされる多くの選択肢を提供します。
　　　　　　
NXPの上席副社長 兼 インダストリアル/IoTエッジ担当ゼネラル・マネージャーのCharles Dachsは、次のようにコメントしています。
「今日の開発者は独自システムに縛られる状態よりも、選択肢の多さやオープンソースの利用を求めています。新しいMCUXpressoツールセットは、開発者に開発ジャーニーにおける高い柔軟性と管理性を提供し、ソフトウェア開発を加速させるために必要なツールとリソースを提供します。オープンソース・コミュニティへのアクセスを拡大し、パートナー製の専門ソフトウェアの統合を容易にすることで、開発者によるイノベーションの推進、プロジェクトの拡張、複雑な製品の迅速な市場投入、NXPデバイスとプラットフォーム間の容易な移行を実現します。」
　　　　　　
新しいMCUXpressoツールセットは新たにリリースされたMCUXpresso for VS Codeを搭載しており、高速で反応の早いソースコード編集が可能です。新しいIDEは従来のMCUXpresso SDKを使用する開発者をサポートしつつ、ZephyrやMatterなどのオープンソース・プロジェクトで好まれるビルド・システムも含めて多くの選択肢を提供しており、高い柔軟性があります。また、MCUXpresso IDE、IAR Embedded Workbench、Arm® Keil®開発ツールなど、既存のIDEを開発に利用することも可能です。
　　　　　　
さらに、新しいMCUXpressoツールセットは組み込みエコシステムを統合するための包括的なワンストップ・ショップの役割も果たします。NXPの広範なマイクロコントローラ製品ラインナップ内でコードの再利用と移植を容易にするハードウェア抽象化レイヤ（HAL）も今後提供予定です。
MCUXpressoエコシステムにあるIDEはすべて、コード提供用にOpen-CMSIS-Packをサポートしているため、エコシステム・パートナーは製品評価と顧客向けの統合作業を大幅に効率化することができ、開発者は容易に既製ソフトウェアを閲覧することが可能です。新たに搭載されたApplication Launch Padは利用可能なソフトウェアを閲覧できる直感的なポータルを備えており、アプリケーション・ソフトウェア・パック、アプリケーション・ノート、アプリケーション・コード・サンプルを収めたアプリケーション設計リソースの中央リポジトリとしても機能します。
　　　　　　　
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nxp.com/MCUXpresso