SOLUTION
モンタビスタが組込み機器の更なるセキュリティ強化を目指しEUサイバーセキュリティ法に向けARM SystemReadyに対応
2023.3.22 6:05 pm
MontaVistaの最新Linux製品であるCGX(Carrier Grade eXpress)が、ARM SystemReadyをサポートし、ARMプラットフォームに依存しないセキュアな組込み実装が可能に。MVSecureとCGXを通じてEUサイバーセキュリティ法に準拠したサービスを提供する意向も発表
MontaVista® Software, LLC(本社:米国カリフォルニア州/以下、モンタビスタ)は、モンタビスタのソリューションを用いたお客様によるセキュアな製品開発を支援するため、現行機能の拡張をすると発表しました。
商用組込みLinuxの最新製品であるCGXにより、新たにARM SystemReady用のリファレンスBSPがサポートされます。これにより全てのSystemReady compliantハードウェアプラットフォームでCGXが利用できるようになりました。
現在CGXは、x86/IA、ARM、PowerPC、およびMIPSといったアーキテクチャーで数多くのSoC(System-on-Chip)用リファレンスBSPに対応しています。ARM SystemReadyによるアプローチにより、ARMを利用する複数のプラットフォームでOSのバイナリイメージ共有が可能となり、結果CGXの採用によりお客様が得られるシナジーが大幅に高まります。
ARM SystemReadyが持つ一つの重要な側面はハードウェアのセキュリティであるルートオブトラスト セットアップの構築です。お客様による利用を支援する為、モンタビスタでは発表済MVSecureの製品化されたサービスを使用して、EUサイバーセキュリティ法に対応する特定のサービスパッケージを構築しました。
このEUサイバーセキュリティ法向けMVSecureサービスにより、お客様はすべてのユースケースとプラットフォームに求められる明示的なセキュリティ要件を、モンタビスタと共同で確認いただけるようになりました。このサービスでは、セキュリティ要件の確認だけでなく、EUサイバーセキュリティ法に対応する優れたプラクティスに基づいた計画案も提供されます。
CGX ARM SystemReadyリファレンスBSPやMVSecureサービスをご利用のお客様は、CGXの通常の利点だけでなく、モンタビスタによる20年以上にわたる開発経験のメリットも得ることができます。
・Yocto Projectを使用する固有ユースケースの最適化/カスタマイズと、柔軟性を最大限に高めるためにソースから構築するといったアプローチ。
・ロングタームサポート、CVEおよび障害サポートとメンテナンス
・先進の機能、専任サポート、およびアーキテクチャーパートナーシップ
CGX ARM SystemReadyリファレンスBSPおよびEUサイバーセキュリティ法に向けたMVSecureは、本日よりご利用可能です。
Supporting Quotes
モンタビスタの製品統括ディレクターであるIisko Lappalainenは次のように述べています。
「組込み分野の異なるプラットフォーム間でバイナリコードのコンテンツが再利用できるようになることは、ARMエコシステムの非常に大きなマイルストンの一つであり、お客様にも当社CGXにも大きな相乗効果をもたらすでしょう。
ロングタームのセキュリティに関するメンテナンスライフサイクルとMVSecureサービスを併せ、市場で最もセキュアな選択肢となるよう、モンタビスタは更に進み続けます。EUサイバーセキュリティ法は 市場に素晴らしいイニシアチブを提供するものであり、モンタビスタではお客様の挑戦を支援してまいります。」
米国MontaVista Software, LLCについて
MontaVista Software, LLCは、組込み商用Linuxのリーダーです。20年以上にわたり商用品質、インテグレーション、ハードウェア対応、エキスパートによるサポート、およびエキスパートによる開発リソースの提供により、組込み開発者を支援してきました。
お客様はモンタビスタの開発プラットフォームを利用することにより、早期の開発着手、開発期間の短縮、高い品質の製品機能提供、トータル・コストの削減といったメリットを得られます。
https://mvista.com/