SOLUTION
PTCがリコーにおけるグローバルな業務改革の実現に向けIoTプラットフォームの導入を支援
2023.4.4 6:35 pm
システムの統合や設計と生産のデータ連携に取り組むリコーのDXを加速
PTC ジャパン株式会社(日本法人:東京都新宿区、以下 PTC)は、株式会社リコー(本社所在地:東京都大田区)がグローバルに取り組む業務改革の実現にむけて、PTC の IoT プラットフォームである ThingWorx® を国内外の拠点に導入し、リコーにおける DX の加速を支援すると発表しました。今後リコーでは ThingWorx を活用し、すでに導入済の製品ライフサイクル管理製品 (PLM) である Windchill® で一元管理されていた 3D データや各種設計データを、各業務領域のニーズに適したデータ形式に加工して提供することにより、生産性の向上につなげていきます。
リコーは、デジタルサービスを提供する先進性の高いものづくり企業として、働く場を変革し、働き手の生産性を向上させる DX の推進に注力しています。この業務改革の一環として、技術情報の分野において、PLM である Windchill の活用範囲を拡大させるとともに、その情報をよりわかりやすく見える化する PTC の ThingWorx を導入しました。リコーグループでは、これまでに国内、国外の拠点で PTC の Windchill を技術情報基盤として活用しており、ものづくりに関わる 9,500 人以上のユーザーが 3D CAD データや部品表、技術ドキュメントなどの技術情報を、リアルタイムに閲覧、共有、生成できるように管理しています。
そして、このたび、PTC は、Windchill との接続性が高い ThingWorx を活用し、リコーグループが Windchill のみならず、複数の基幹システムの情報を統合させ、Windchill で一元管理されたデータと紐づけて閲覧できるよう支援します。統合されたデータは、それぞれの現場での業務要件やニーズに適したフォーマットに置き換えられるため、あらゆるシステムユーザーにとって簡単に情報把握や伝達が行える環境を整えることができます。たとえば、Windchill に格納されている部品表の情報と、資材、仕入先に関わる情報を、ThingWorx により、部品に紐づいた一連の情報として容易に業務活用できるようにします。さらに、ユーザーが必要な様々な業務観点からの過去、現在、予測情報を表示し、分析・活用業務の容易化に役立てます。
PTC は、リコーにおいて 2023 年度から ThingWorx のクラウド上での利用を順次展開します。そして 2024 年度には生産現場とも連携を図り、ユーザーの業務効率や生産性の大幅な向上を目指します。また、PTC は、このたびのシステム導入における効果や評価結果をPTC の製品開発の参考にするなど、DX 推進に向けた両社の協力関係をさらに強化させていく予定です。
今回の取り組みについて株式会社リコー デジタル戦略部コーポレート IT 統括センター 所長 浜中啓恒氏は以下のようにコメントしています。
「PTC 様のソリューションを最大限活用することで、弊社の働き方改革・業務改革を加速するだけでなく、弊社で培ったノウハウをお客様にお届けすることで『“はたらく”に歓びを』を体現する。その活動が確実に前進していることを実感している。」
また、PTC ジャパン株式会社 代表取締役の桑原 宏昭は次のように述べています。
「PTC は PLM 製品である Windchill をリコーの皆様にグローバルで活用いただき、共に DX の推進に取り組んでまいりました。この度 ThingWorx の導入により製品ライフサイクルでのデジタル情報活用を促進させ、あらたな価値提供とリコーのデジタルサービス企業への変革にパートナーとしてご支援できることを大変うれしく思います。」
PTCジャパン
https://www.ptc.com/ja