SOLUTION
オンセミが自動車の安全性を高める次世代ADASを牽引するHyperluxイメージセンサファミリを発表
2023.5.11 6:55 pm
セーフティクリティカルなADASおよび自動運転ソリューションのキーテクノロジーとなる、業界をリードする150dBの超ハイダイナミックレンジとLEDフリッカ抑制を提供
オンセミ(onsemi、本社 米国アリゾナ州スコッツデール)は、Hyperlux™車載用イメージセンサファミリの発売を発表しました。Hyperluxファミリは、2.1 µmのピクセルサイズ、業界をリードする150dBの超ハイダイナミックレンジ(HDR)、全車載温度範囲でのLEDフリッカ抑制(LFM)機能を備え、次世代の先進運転支援システム(ADAS)を進化させる高性能、高速、高度機能を提供します。また、システムから警告を受けた時にのみドライバーが運転を引き継ぐレベル2+運転自動化への円滑な移行を可能にします。
Hyperluxファミリは、解像度が3メガピクセル(MP)の製品から8 MP以上の製品まで多岐にわたり、センシングおよびビューイング両方のカメラアプリケーションに対応しています。HDRは150dBで、低照度感度を犠牲にすることなく、最も過酷な照明条件下でも高画質で画像をキャプチャします。プラットフォームのLFM機能により、パルス光源がちらつかないため、フリッカに起因するマシンビジョンの課題を回避できます。
Desay SVのインテリジェント・ドライビング・センサ事業部の副ジェネラル・マネージャであるHuohong Jiang氏は、次のように述べています。
「HDRとLFMを同時に実現することで、非常に暗い場面または明るい場面のどちらでも潜在的な危険を確実に識別できます。これはADASや車室内アプリケーションにとって特に重要です。新しいHyperlux技術により、自動車メーカーやTier 1サプライヤは、あらゆる動作条件で実証済みの高性能を期待でき、より高度な安全性および利便性を導入できます」
Hyperlux製品ファミリは、業界最小消費電力と最小フットプリントを実現し、オンセミの車載用イメージセンサのマーケットリーダーとしての地位をさらに強固なものにします。この車載用イメージセンサは、競合製品に比べて消費電力が最大30%低く、フットプリントが最大で28%小さく、最小限のシステム材料コストでエネルギー効率の高い設計を可能にします。
イメージセンサを含む多くの電子部品が自動車に追加されているため、自動車の内部および外部スタイルに影響を与えず、既存の設計に適合するよう、できるだけ小型にすることが電子部品には求められています。
オンセミでオートモーティブ・センシング・ディビジョンのバイス・プレジデントを務めるクリス・アダムス(Chris Adams)は、次のように述べています。
「コネクテッドカーの普及が進み、自動運転に近づくにつれて、かつてないほど安全性とセキュリティの重要性が高くなっています。オンセミの車載アプリケーションおよびトレンドに関する知識と、画像センシングにおけるエンジニアリング専門技術により、お客様は交通事故の死傷者をなくすための戦略である「ビジョンゼロ」イニシアチブに近づく次世代製品を開発することができます」
Hyperluxは、ASIL(自動車安全水準) Dシステムの厳格な安全要件に適合するように設計されており、統合セキュリティがサイバーセキュリティの脅威に対して最大限に対応します。また、これらのセンサは異なる解像度でのデュアル出力ストリームも提供しており、センシングと他の機能を同時に実行できます。1台のカメラを複数の機能に使用できる柔軟なアーキテクチャにより、設計者は設計時間、リスク、コストを削減することができます。
オンセミ(onsemi)
www.onsemi.jp