オンセミが半導体業界の3倍で収益成長を加速させる道筋を提示

万全な業務遂行と自動車および産業分野のメガトレンドへの集中がオンセミの成功の原動力となり、最高の結果をもたらし今後の戦略の基礎を築く

オンセミは、2023年5月16日にニューヨーク市において「Accelerating the Journey Towards a Sustainable Ecosystem（持続可能なエコシステムへの旅を加速する）」をテーマに、最新の金融アナリストデーを開催し、過去2年間の変革によっていかにして業界を上回るパフォーマンスを達成したかを強調するとともに、2027年までの成長加速に向けた戦略的計画を明らかにしました。
このイベントは、ウォール街の予想を上回る業績を上げたオンセミの第1四半期決算の発表に続いて行われたものです。
　　　　　
オンセミは、シリコンカーバイド（SiC）、シリコンパワー（IGBT、FET）、パワーIC、自動車および産業分野向けのインテリジェントセンシングに重点を置き、インテリジェントパワーのプレミアムビジネスを倍増させています。オンセミの加速財務モデルは、新製品とその増加利益のSiCランプに注力した2027年の粗利目標53％に加えて、2022年から2027年の年平均成長率が10％から12％と半導体市場の予想成長の3倍の成長率を予測しています。
また、柔軟で固定費の低い製造フットプリントを構築したファブライター（Fab Liter）戦略から、効率とクラス最高の投下資本利益率（ROIC）のために資産フットプリントを最適化する、ファブライト（Fab Right）戦略への移行も進めています。
　　　　　
オンセミで社長兼CEOを務めるハッサーン・エルコーリー（Hassane El-Khoury）は、次のように述べています。
「現在の不透明な市場環境にもかかわらず、オンセミは予想を上回る成長を続けており、自動車および産業という主要市場におけるメガトレンドに集中することで、持続可能なエコシステムを支えるために成長を加速させています。多くのカスタマレビューが示すように、当社はオンセミEliteSiC技術を用いてネットゼロへの行程に不可欠な要素であるSiCで、絶えず市場をリードしています。より高い効率、性能、持続可能性を達成できたことに対して、従業員の献身と忍耐に感謝します」
　　　　　
オンセミは、自動車およびエネルギー分野における最近の発表をいくつか取り上げ、同社が主要分野でどのように地位を強化し続けているかについて認識を示しました。オンセミは、自動車の電動化、ADAS、エネルギー貯蔵および充電、そして自律移動ロボットおよびマシンビジョンに不可欠な部品を供給することによって、引き続き持続可能なエコシステム向けソリューションの構築に取り組んでいます。
　　　　　
オンセミが取り上げた主なトピックは以下のとおりです。
・ KempowerのDC急速充電ソリューション向けに、先進SiC MOSFETおよびダイオードを供給する戦略的提携
・ Sineng Electricが、オンセミのEliteSiC MOSFETおよびIGBTベースの高密度パワー統合モジュールを、同社の商用規模ソーラーインバータおよび業界初の200kWエネルギー貯蔵システムに統合
・ 包括的ブランドFORVIAのもとで事業を展開する、国際的な自動車部品サプライヤHELLAへの10億個目の誘導型センサインタフェース集積回路（IC）の出荷
・ プレミアムEVブランドの、中国ZEEKR（ジーカー）のスマート電気自動車（EV）のパワートレイン効率向上のためにSiCパワーデバイスを供給する長期供給契約(LTSA)
・ 先進運転支援システム（ADAS）および自動運転（AD）ソリューションの開発に重要な要素を提供する、Hyperluxイメージセンサファミリの発売
・ 最新世代のM3S産業用および車載規格のEliteSiC MOSFETおよびモジュール
・ 世界的な自動車メーカである、現代自動車グループ（HMG）から2022年の「Supplier of the Year」を受賞
　　　　　
また、多くのグローバル顧客企業に関連する発表に加え、ペンシルベニア州立大学と共同でシリコンカーバイドの結晶成長に特化したキャンパス研究センタを設立することや、米バロンズ誌の「米国で最も持続可能な100社」に6年連続で選出されたことも発表しています。
　　　　　
オンセミ（onsemi）
www.onsemi.jp