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アナログ・デバイセズが航空宇宙/防衛、計装、次世代ワイヤレス通信分野向けに先進のソフトウェア定義型信号処理ソリューション「Apollo MxFE」発表
2023.6.14 5:42 pm
アナログ・デバイセズは、最先端のソフトウェア定義、直接RFサンプリング、広帯域ミックスド・シグナル・フロントエンド・プラットフォームであるApollo MxFEを発表しました。
Apollo MxFEは、航空宇宙/防衛、計装、およびワイヤレス通信の各業界で、フェーズド・アレイ・レーダー、電子的監視、試験と測定、6G通信などの次世代アプリケーションを実現します。
データ集約型アプリケーションの増加に伴い、ネットワーク・エッジでの5G、6G、Wi-Fi 7および8、レーダー、シグナル・インテリジェンス、その他のアプリケーション用に、より広い帯域幅とより迅速なデータの処理および分析の必要性が高まっています。その結果、顧客はより高速のデータ変換や処理を可能にし、電子的試験の複雑さを軽減するソリューションを必要としています。
Apollo MxFEは、多用途対応と迅速なカスタマイズ性を目的に開発され、最大10GHzの瞬時帯域幅に加え、最高18GHz(Ku帯)の周波数のダイレクト・サンプリングおよび周波数合成機能を提供します。
このモノリシック16nm CMOSデバイスは、現在市場で入手できる最高のスプリアス・フリーのダイナミック・レンジとノイズ・スペクトル密度を備えた最新式の広ダイナミック・レンジRFアナログ/デジタル・コンバータ(ADC)コアとRFデジタル/アナログ・コンバータ(DAC)コアを活用しています。
それによって、Apollo MxFEは設計サイクルの短縮や新製品のより迅速かつ低コストでの市場投入に寄与し、長期的に使用できる製品設計を可能にします。
ADIの航空宇宙&防衛担当バイス・プレジデントであるブライアン・ゴールドスタインは、次のように述べています。
「Apollo MxFEプラットフォームの設計に組み込まれている柔軟性とシンプルさは、インテリジェント・エッジ機器に関する将来のエンジニアリング・デザインを変革する可能性を秘めています。データ・レートの高速化とレイテンシの短縮を、システム全体の消費電力を低く抑えたままで実現したいという需要は、業界を超えて急増しています。Apollo MxFEは、今日存在するそれらの要件に対応できる設計の柔軟性とともに、シンプルな、ソフトウェア定義による設計変更を使用して長期的に性能を強化していく能力を設計エンジニアに提供します」。
Apollo MxFEの製品詳細
Apollo MxFEの4T4R製品は、最大20GSPSのサンプル・レートを備えた4つの12ビットRF ADC、最大28GSPSのサンプル・レートを備えた4つの16ビットRF DAC、DC~18GHz(Ku帯)のRF入力帯域幅、および最大10GHzの瞬時帯域幅を提供します。Apollo MxFEは、7GHz~15GHzの新しい6G周波数帯と直接インターフェース可能な業界初の統合無線製品です。
チップに内蔵されたデジタル信号処理(DSP)は、リアルタイムFFTスニファ、フル・レート・プログラマブルFIRフィルタ、128タップ複合FIRフィルタ、高速ホッピングNCO、DDC/DUC、およびフラクショナル・サンプル・レート・コンバータを備えています。DSPは動的に設定可能で、JESDリンクの切断なしに狭帯域プロファイルと広帯域プロファイル間の迅速な変更が可能です。Apollo MxFEは、JESD 204B/Cおよび超短距離(VSR)インターフェースに対応します。
Apollo MxFEの8T8R製品は、最大8GSPSのサンプル・レートを備えた8つのRF ADC、最大16GSPSのサンプル・レートを備えた8つのRF DAC、最大16GHzのRF入力帯域幅、および最大3GHzの瞬時帯域幅を提供します。チップに内蔵されたDSPは4T4Rデバイスと同様の特長と機能を提供しますが、デジタル・ブロックの数が2倍で、すべて動的に設定可能です。
Apollo MxFEエコシステム
Apollo MxFEは、それぞれが相補的な機能を提供して最高の性能と使いやすさを実現する、ADIの新しいハードウェアとソフトウェア製品で構成されるより大きなエコシステムの中核に位置する製品です。Apollo MxFEを補強するものとして、高性能可変ゲイン・アンプ、超低ノイズLDOとSilent Switcher®レギュレータ、クロック、およびマルチチップ同期の他に、アルゴリズムやセキュリティを含む組み込み型のデジタルおよびソフトウェア技術があります。
Apollo MxFEエコシステムは、以下の製品で構成されます。
- PLL/VCOシンセサイザ:最大22GHzの基本周波数出力、卓越したノイズ性能、温度安定性(0.06ps/℃)、および1ps以下のアライメント分解能を提供
- LTM4702 8A µModuleレギュレータを含む完全な、高性能電源ソリューション:Silent Switcher 3技術を採用し、超低ノイズ・リファレンスとSilent Switcherアーキテクチャの組み合わせによって、高効率、優れた広帯域ノイズ性能、およびApollo MxFEエコシステム全体にわたる最大の性能を実現
- 10チャンネル高精度シンクロナイザ:SYSREF信号を5ps以内に時間整合して同一カード上または別シャーシにわたる複数のApollo MxFEの同時サンプリングを実現、また非常に大規模なシステム向けに2次元システム同期(ファンアウトおよび/またはデイジー・チェーン・アーキテクチャ)に対応可能
- コンパニオンTxVGAおよびRxVGAソリューション:Rxの+15dBの利得とシングル・エンドから差動への遷移およびTxの差動からシングル・エンドへの遷移をApollo MxFEに提供し、RFフロント・エンドとの接続を簡素化
アナログ・デバイセズ
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