オンセミと理想汽車、次世代800Vスマート電気自動車のための戦略的契約を延長

理想汽車はオンセミのEliteSiCベアダイとイメージセンサを採用し、800V BEVとより高いレベルの自動運転を実現

オンセミ（onsemi、本社 米国アリゾナ州スコッツデール）は、スマート電動モビリティのプレミアムブランドである理想汽車（Li Auto）との長期供給契約の延長を発表しました。理想汽車はこれまで、オンセミの実績ある8MPセンサを航続距離延長型電気自動車（EREV: extended-range electric vehicles）モデルに使用してきました。同社は、オンセミの高効率EliteSiC 1200Vベアダイを次世代800Vバッテリ式電気自動車（BEV: battery electric vehicle)に採用し、またオンセミの8MP高性能イメージセンサの統合を将来のモデルにも拡大する予定です。両社の協業は、自動車の電動化と安全性向上のプロセス加速に貢献します。
　　　　　　
オンセミのEliteSiC 1200V製品は、高効率で軽量な設計を可能にし、航続距離の延長と充電の高速化を実現します。ベアダイは、異なるサイズやレイアウトに合わせて調整できるため、開発時にカスタム化されたパッケージングや特定用途向けパワーモジュールへの統合が容易です。8MPイメージセンサは、インテリジェントなセンシング能力を向上させ、より安全な先進運転支援システム（ADAS）やL3/L4自動運転を可能にします。
　　　　　　
理想汽車は次のようにコメントしています。
「オンセミは、インテリジェントなパワーおよびセンシング技術によって、より持続可能な未来を築くことに注力しています。この技術は当社の使命である『モバイルホームを作り、幸福を創り出す』を実現する重要な要素となります。当社の目標は、2025年までにEREVとBEVを並行して開発することです。800Vへの移行プロセスでは、信頼性が高く、安定したSiC（シリコンカーバイド）サプライチェーンが非常に重要です。オンセミは、垂直統合されたエンドツーエンドのSiCサプライチェーン、SiC製造プロセスの完全な制御、拡張可能な生産能力により、当社製品の高い品質と信頼性を確保する最新技術の長期供給保証を提供します。オンセミとの長期的な協業関係と、既存のEREVモデルへのオンセミ製センサの搭載で実証された成功により、オンセミに対する信頼と信用が形成されました。当社は今回、EliteSiC製品の採用と、次世代モデルへの8MPセンサの搭載を継続することによって長期供給契約を延長します」。
　　　　　　
オンセミでアジア太平洋地域セールス担当シニア・バイスプレジデントを務めるデビッド・チョウ（David Chow）は、次のように述べています。
「オンセミの車載認定製品の高性能、革新的な技術、および信頼できるアプリケーションサポートにより、オンセミと理想汽車は、よりスマートな電気自動車の開発をともにリードすることができます」。
　　　　　　　
オンセミ（onsemi）
http://www.onsemi.jp