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Microchip社が10種類のマルチチャンネル リモート温度センサを発売
2024.1.19 5:39 pm
温度管理は車載設計の重要な側面であるのに、他の多くの部品と比べて、マルチチャンネル リモート温度センサには選択肢が少ない事が指摘されています。これを補うため、Microchip Technology Incorporated(日本法人: 東京都港区浜松町、代表: 櫟晴彦 以下Microchip社)は、10種類の車載グレードリモート温度センサから成るMCP998xファミリの販売を開始しました。
MCP998xファミリは、車載グレード マルチチャンネル温度センサとして業界最大レベルのポートフォリオを誇り、広い動作温度レンジで1°Cの精度に設計されています。本デバイスファミリには、ソフトウェアで上書きされたり、悪意を持って無効化されたりしないように設計されたシャットダウン温度設定点を備えた5つのセンサも含まれます。
最大5つの監視用チャンネルと複数のアラートおよびシャットダウン方法を備えたこの製品ファミリは、1つ以上の熱源を管理するシステムをサポートできます。本リモートセンサは配線抵抗誤差修正およびセンサ・トランジスタのベータ補償機能も内蔵しているため、精度を高めるための追加の機構は不要です。1つの統合型温度センサで複数の場所の温度を監視できるので、基板の複雑さとサイズを低減し、部品数を減らすために設計を簡素化できます。
「この新しいリモート温度センサファミリは、これまで車載用として限定的な選択肢しかなかった、製品カテゴリにおいて選択の幅を広げます」とMicrochip社ミックスドシグナルおよびリニア部門担当副社長のFanie Duvenhageは述べています。
「MCP998xファミリは、お選び頂ける10種類のデバイスがいずれも高温域でより優れた精度を提供し、そのうちの5つはシャットダウン制御出力安全機能を備えているため、お客様には車載用マルチチャンネル温度センサとして幅広い選択肢からご利用頂けるようになりました。」
より高い精度が必要な場合、125°Cまで2.5°Cの精度を提供するよう設計されたMCP998xデバイスファミリは、多くの競合他社が対応できていない従来の温度レンジの上限で使う事ができます。このように温度耐性が高い本デバイスファミリは、電子機器の動作温度が重要な課題である車載アプリケーションに最適です。MCP998xセンサは、HIDランプ、ADAS(先進運転支援システム)、車載サーバ、動画処理、インフォテインメント システム、エンジン制御、テレマティクス、ボディ エレクトロニクス (シート制御、照明システム、ミラー制御、パワーウィンドウ等)を含む自動車機能をサポートするように設計されています。
・開発ツール
設計と開発がより簡単になるように、MCP998xファミリは新しいEV23P16A評価用ボードでサポートされています。
Microchip Technology社
https://www.microchip.com