SOLUTION
テレダイン・レクロイがCrossSync™ PHYの機能を拡張しPCI Express® 6.0に対応
2024.2.5 5:31 pm
新しいインターポーザーにより包括的なクロスレイヤー・デバッグ環境を提供し、PCIe® 6.0の相互運用性の問題を迅速に特定可能に
(画像:CrossSync PHYによるPCIeリンク解析(プロトコル・アナライザ+インターポーザー+オシロスコープ))
テレダイン・レクロイ(日本社名:テレダイン・ジャパン、所在地:東京都府中市、代表取締役:原 直)は、特許取得済みのCrossSync PHY技術を拡張し、PCI Express 6.0仕様をサポートすることを発表しました。
この技術拡張されたCrossSync PHYソフトウェアを用いて、PCIe 6.0用の業界唯一のクロスレイヤー(物理層からプロトコルまで)解析ソリューションを提供します。
新しいPCIe 6.0 Card Electromechanical(CEM)インターポーザ(PE6117UIA-X)は、テレダイン・レクロイのプロトコル・アナライザSummit M616とオシロスコープWaveMaster® 8000HDまたはLabMaster10 Zi-Aに、リンク動作に影響を与えず、クロスプロービングした同じ信号を供給します。
これらの機器によって構成されるPCIe 6.0リンクテスター(以下画像参照)により、ライブリンクの問題を迅速に特定し、新製品の市場投入をスピードアップすることができるようになります。
テレダイン・レクロイは、2024年1月31日~2月1日米国カルフォルニア州サンタクララで開催されたDesignCon展示会場にて、PCIe 6.0用のCrossSync PHY技術を世界初公開しました。
・PCIe 6.0対応への背景
PCIe 6.0は、マルチレベル信号(PAM4)を使用する最初のPCI Express技術で、データ転送速度はPCIe 5.0の2倍の64GT/sとなります。新しいPAM4信号とより高速なデータ転送速度は、開発者、特に第1世代のPCIe 6.0システムとデバイスを設計している開発者にとって、新たなテストの複雑性と相互運用性の問題を引き起こします。デバイスや相互運用性の問題は、電気的な領域やプロトコル領域、あるいはその2つの相互作用で発生することが少なくありません。
・CrossSync PHYの特長
-インターフェースをテストする際に、物理層からアプリケーション層に至る完全な情報をエンジニアに提供
-オシロスコープとプロトコル・アナライザをリンクさせることにより、1つのシステムテスト中に、オシロスコープとプロトコル・アナライザのトレースを時間的に相関させながら表示、ナビゲート、解析が可能
-オシロスコープとプロトコル・アナライザの機能がシームレスに統合され、PCIe 6.0リンクテストを簡素化
この機能により、ライブリンクで問題を迅速に特定することができ、新しいデバイスの市場投入までの時間を大幅に短縮
・PCIe 6.0デコード・オプション
同時に発表したPCIe 6.0デコード・オプションは、オシロスコープ上でPCI Express 6.0のPAM4信号のデコードを業界初で実現し、デバッグの機能を強化します。このソフトウェアは、改良されたシリアル・データ解析ソフトウェアSDA Expertと連携し、イコライザのシミュレーションなどを連携して品質改善された信号を用いてデコードすることでデコード・エラーを防ぐことができます。
・新しいインターポーザー
新しいインターポーザーには、以下のプロービングポイントがあります。
1) リファレンスクロック
2) サイドバンド信号
3) パワーレールの電圧と電流の監視
4) プロトコル・アナライザ用のデータ信号
詳細
PCI Expressの物理層テスト
https://ja.teledynelecroy.com/pcie-electrical-test/
CrossSync PHY クロスレイヤー解析
https://ja.teledynelecroy.com/cross-sync-phy
Teledyne LeCroy Inc.
https://www.teledynelecroy.com/
日本サイト: https://ja.teledynelecroy.com/