横田英史の読書コーナー(2001年版)
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2001.12.30●「グローバル・メディア産業の未来図」,小林雅一,光文社,\700,p.227 2001.12.05●「ニュースの職人」,鳥越俊太郎,PHP,\660,p.217 |
2001.11.24●「狂牛病」,中村靖彦,岩波書店,\700,p.226 2001.11.10●「東大生はバカになったか」,立花隆,文芸春秋,\1714,p.348 |
2001.10.19●「死の病原体 プリオン」,リチャード・ローズ,草思社,\1900,p.280 推薦! 2001.10.9●「テロリズム」,ブルース・ホフマン,原書房,\1800,p.280 2001.10.2●「タリバン」,アハメド・ラシッド,講談社,\2800,p.415 |
2001.9.20●「軍事革命(RMA)」,中村好寿,中央公論新社,\660,p.175 2001.9.18●「暗号解読」,サイモン・シン,新曜社,\2600,p.493 2001.9.11●「ファストフードが世界を食いつぶす」,エリック・シュローサー,草思社,\1600,\381 2001.9.5●「井深さんの夢を叶えてあげた」,木原信敏,経済界,\1333,p.237 |
推薦!2001.8.31●「iモード 神話と真実」,山村恭平,角田一美,成甲書房,\1600,p.274 2001.8.29●「機密費」,歳川隆雄,集英社,\660,p.206 2001.8.27●「シスコの真実」,ジェフリー・S・ヤング,日経BP社,\1900,p.398 2001.8.24●「トヨタ式人間力」,若松義人,近藤哲夫,ダイヤモンド社,\1500,p.197 推薦!2001.8.20●「検証 経済迷走」,西野智彦,岩波書店,\1800,p.259 2001.8.13●「プロジェクトX リーダーたちの言葉」,今井彰,文芸春秋,\1238,p.221 2001.8.10●「ZERO(上)」,麻生幾,\1800,幻冬舎,p.399,「ZERO(下)」,麻生幾,\1800,幻冬舎,p.493 2001.8.1●「IT汚染」,吉田文和,岩波書店,\740,p.198 |
2001.7.29●「代議士秘書」,飯島勲,講談社,\695,p.285 2001.7.26●「不揃いの木を組む」,小川三夫,草思社,\1500,p.213 2001.7.23●「子どもという価値」,柏木恵子,中央公論新社,\840,p.236 2001.7.19●「日本の歴史 09巻:頼朝の天下草創」,講談社,\2200,p.386 2001.7.11●「裁かれる家族」,佐木隆三,東京書籍,\1600,p.271 2001.7.9●「政治家やめます。」,小林照幸,毎日新聞社,\1700,p.389 2001.7.6●「ぼくたちは銀行を作った。」,十時裕樹,集英社インターナショナル,\900,p.143 2001.7.4●「日本政治 再生の条件」,山口二郎編,岩波書店,\700,p.228 2001.7.3●「天の釘」,鈴木笑子,晩聾社,\2800,p.380 |
2001.6.28●「発掘捏造」,毎日新聞社旧石器遺跡取材班,毎日新聞社,\1400,p.257 2001.6.26●「21世紀のモノ創り。70のヒント」,森豊史,森行生,毎日コミュニケーションズ,\1500,p.320 2001.6.22●「誰もがうっかり見過ごす誤用乱用,テレビの日本語」,島野功緒,講談社,\1500,p.254 2001.6.20●「ダートウゾス教授のIT学講義」,マイケル・ダートウゾス,翔泳社,\2200,p.331 2001.6.18●「赤の発見,青の発見」,西澤潤一,中村修二,白日社,\1600,\276 2001.6.14●「Body Bazaar」,Lori Andrews and Dorothy Nelkin,Crown
Publishers,$24,p245 2001.6.13●「墜落現場,遺された人たち」,飯塚訓,講談社,\1500,p.242 2001.6.11●「特捜検察の闇」,魚住昭,文芸春秋,\1429,p.247 2001.6.8●「おこしやす」,田口八重,栄光出版社,\1300,p.177 2001.6.6●「引きこもる父親,出すぎる母親」,岡本きよみ,\1500,p.201 2001.6.1●「構想力のための11章」,水野博之,\1300,p.205 |
2001.5.25●「潜入」,富坂聰,文芸春秋,¥1429,p.244 2001.5.24●「納得の間取り,日本人の知恵袋」,吉田桂二,講談社α新書,\880,p.236 2001.5.23●「家づくり,建築家の知恵袋」,天野彰,講談社α新書,\780,p.204 2001.5.22●「それがぼくには楽しかったから」,リーナス・トーバルズ,デイビッド・ダイヤモンド,小学館プロダクション,\1800,p.380 2001.5.18●「建築Gメンの住宅学」,中村幸安,講談社α新書,\780,p.200 推薦!2001.5.17●「悪党と政治屋」,週刊朝日特別取材班,\1300,p.238 2001.5.15●「建てどき」,藤原和博,情報センター出版局,\1700,p.304 2001.5.11●「マッキンゼーの世界最強の仕事術」,イーサン・M・ラジエル,英治出版,\1500,p.262 2001.5.10●「建てて納得!」,片山かおる,文芸春秋,\1429,p.278 2001.5.09●「古くて豊なイギリスの家,便利で貧しい日本の家」,井形慶子,大和書房,\1600,p.238 2001.5.08●「西和彦ITの未来を読む365冊」,西和彦,日経BP社,\1600,p.330 2001.5.06●「子どもをゆがませる間取り」,横山彰人,情報センター出版局,\1500,p.258 |
2001.04.30●「懐かしの昭和」,町田忍,扶桑社,\1400,p.124 昭和の歴史を刻んだデパート,銭湯,遊郭,薬局,写真館を被写体にした写真集。特にデパートの大食堂や屋上の遊園地は,遠い昔を思い出してついつい食い入るように見てしまう。消え行く昭和を振り返るのには悪くない本。日本は豊かになったな〜と,改めて感じさせられる。デパートの大食堂に連れて行ってもらったときの嬉しさはいまでも忘れられない(カレーか海老フライを頼むのが定番だった)。いまの子供たちは,どこに連れて行ってもらったときが嬉しいのだろうか。 2001.04.29●「りんごの木の下であなたを産もうと決めた」,重信房子,幻冬舎,\1500,p.239 2001.04.25●「闘争!角栄学校(中)(下)」,大下英治,講談社,ともに\1900,p.402,p.406 週刊文春に掲載中の書評をまとめた本。ベストセラーの「ぼくはこんな本を読んできた」の続編。好きなコラムの一つだが,こうしてまとめて読んでみると,実に上手に本を紹介している。見逃している面白そうな本が,数多く紹介されていてついつい買いたくなる(もちろんネットで)。無駄使いをしてしまいそうなので,心して読まなければならない。冒頭の部分で,立花が書評を書く際の心構えを書いている。本への思い入れがよく出ている。 2001.04.18●「闇将軍・田中角栄の天国と地獄(上)」,大下英治,講談社,\1900 2001.4.16●「大正天皇」,原武史,朝日新聞社,\1300 2001.4.13●「自白の心理学」,浜田寿美男,岩波書店,\700 2001.4.12●「怒りのブレークスルー」,中村修二,集英社,\1680 2001.4.10●「学力が低下が国を滅ぼす」,西村和雄,日本経済新聞,¥1500 日経の連載されていた記事をまとめた本。バブルを扱った本は多いが,抜群によくできている。妙に感情的にならず,客観的な事実をベースに淡々とバブルの顛末を書き込んでいる。感情に訴える傾向の強い類書に比べると面白みにかける面もあるが,合成の誤謬,無作為の罪によってバブルが形成され,弾けた過程を描いている。 2001.4.2●「健康ブームを問う」,飯島裕一編著,岩波書店,\700 |
2001.3.29●「働くことがイヤな人のために」,中島義道,日本経済新聞,\1400 2001.3.24●「幼稚園バス運転手は幼女を殺したか」,小林篤,草思社,\2200 2000.3.17●「大王から天皇へ」,熊谷公男,講談社,\2200 2001.03.10●「私の歩んだ道」,白川英樹,朝日新聞社,\1000 推薦!2001.03.09●「学力があぶない」,大野晋,上野健爾,岩波書店,\740 推薦!2001.03.07●「だれが本を殺すのか」,佐野眞一,プレジデント社,\1800
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2001.2.27●「ブランドはなぜ墜ちたか」,産経新聞取材班,角川書店,\1300 |
2001.01.29●「爽やかなる情熱」,水木楊,日本経済新聞社,¥1700 電力王と呼ばれた松永安左エ衛門を扱った伝記。破天荒な生き方を描いている。松永の伝記としては,小島直記の「まかり通る」が有名だが,それと同等レベルの出来である。このところ松下幸之助など,古き良き日本の経営者を扱った伝記が増えている。何となく米国流のビジネス・スタイルに対するアンチテーゼのような趣がある。日本派の巻き返しとも受け取れる。 2001.01.25●「ソニーと松下」,立石泰則,講談社,\1800 何かと対比されるソニーと松下。両社に関するビジネス書を著している立石が,その経験を生かして執筆した書である。現在の勢いそのままに,ソニーの分がきわめてよい。松下の前近代性が浮き彫りにされている。面白いことは面白い書だが,松下とソニーに抱くイメージがそのままで,大きな驚きはない。 2001.01.22●「男女摩擦」,鹿嶋敬,岩波書店,¥1800 齋藤貴男が著した「機会不平等」とよく似た書。企業や家庭で女性がどのような立場に置かれているかを,丹念に書き込んでいる。日経の記者という著者の立場が出ていて,齋藤の著作に比べてバランスがとれている。逆にいえば齋藤のような一途な思いこみが薄い分,力強さに欠ける面がある。 2001.01.19●「機会不平等」,齋藤貴男,文芸春秋,\1619社会の裏側を糾弾するノンフィクション。同じような手法を鎌田慧が採っているが,より主張を前面に押し出しているのが特徴となっている。個人的には,鎌田は事実にモノを語らせる手法に共感をおぼえる。エ リート主義や企業の論理に弄ばれる「教育」,多くの問題を抱える「派遣」「労組」,市場の原理から弾き飛ばされる「老人と子ど も」といった現代日本の問題点をえぐっている。「規制緩和」に対する議論の進め方が少々上滑りしているところが気にかかる。 2001.01.17●「縄文の生活誌」,岡村道雄,講談社,\1500 「日本の歴史」シリーズの第1巻(このシリーズには0巻もある)。縄文時代の人々の生活をドラマ仕立てで分かりやすく伝えようと している。単純に発掘された文物というハードの紹介に留まらず,生活というソフ トにまで踏み込んでいる姿勢は評価できる。ただ,何と言っても「神の手」藤村氏の事件前に書かれた縄文の歴史なので,少々気の毒 な本となった(講談社は,この件に関する小冊子を第2巻に差し込んでいる)。本書は藤村氏を持ち上げているのだが,「胡散臭いな ・・・」といったトーンもにじませている。 2001.01.14●「仕事ができる人,できない人」,堀場雅夫,三笠書房,\1400 かつての取材先ということで読み始めた書。ベストセラーになっている。まあ,内容は特別変わったものではない。題名は刺激的だが,内容は平凡で,他のビジネス書と大差はない。昔はよくビジネス書を読んだものだが,あまり進歩していない感じが強い。 2001.01.10●“Who Moved My Cheese?”,Spencer Johnson,G.P.Putnam's Sons, 長らくAmazon.comのビジネス書のトップに居座った書。ビジネス書らしくないタイトルに興味もあって購入した。小人とネズミになぞらえてビジネス・パーソンの生 き方を説いている。要するに,「変化を恐れるな。道は開ける」ということ。言ってることは何の変哲もないのだが・・・・。簡単に読めるという所が受けるのか?ちなみに日本語訳も出ていて,これもベストセラーになっている。原書に比べて,安く入手できる。 |